フォーンリリー

 

ユリ科カタクリ属

 

〈学名〉Erythronium purpurascens エリスロニウム プルプラセンス

 

学名のErythroniumはギリシャ語で「赤」を表します。

小種名のpurpurascensは「紫の」という意味です。

 

〈別名〉purple fawn lily(紫小鹿ユリ) 、Sierra Nevadafawn lily.(シエラネバダの小鹿ユリ)

「fawn」は小鹿と言う意味です。

 

フォーンリリーはカリフォルニア固有種です。

北半球には20種以上のフォーンリリーがあり、多くはアメリカ北西部に分布しています。

フラワーエッセンス・ハンドブックのフォーンリリーは「パープルフォーンリリー」と呼ばれています。

 

画像は以外のサイトでご覧ください。

 

●フォーンリリーの画像(個人のブログ)

https://www.flickr.com/photos/33818785@N00/38165488694/

 

●カリフォルニア大学バークレー校のサイト

http://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=25189

 

●群生写真(カリフォルニア大学バークレー校)

https://calphotos.berkeley.edu/cgi/img_query?enlarge=0000+0000+1102+1503

 

 

【生態】

融雪直後の6月から8月にかけて開花します。標高1500〜2700mに分布している山野草です。針葉樹林などの半陰影や牧草地の湿った土や岩場を好むようです。

 

●フォーンリリーの観察記録

https://www.inaturalist.org/taxa/62309-Erythronium-purpurascens

 

●観察記録の写真一覧(指先とフォーンリリーの画像含む。)

https://www.inaturalist.org/taxa/62309-Erythronium-purpurascens/browse_photos

 

●フォーンリリーは他の種類より小さい

http://www.srgc.org.uk/monthfeature/july2006/Erythronium_June_09.jpg

 

高さは20cmほど。花は1〜6つ付きます。花のサイズは2、3㎝(カタクリよりわずかに小さいように思えます。)くらいです。

色は白。雄しべの葯と花の中央は黄色です。

開花が終わるころには白からピンクがかった紫色に変化します。パープルフォーンリリーの名はここからきているようです。

 

●パープルのフォーンリリーの写真(カリフォルニア大学バークレー校)

https://calphotos.berkeley.edu/cgi/img_query?enlarge=0000+0000+1102+1506

 

●白とピンク紫に変わったフォーンリリー

http://www.srgc.org.uk/monthfeature/july2006/Erythronium_June_11.jpg

 

葉は披針形(先が尖り細長い卵型で、付け根は平たい形)

球根は2cm〜4cm。種から成長すると開花まで4年くらいかかるようです。球根の形は犬歯に似ています。

 

●近縁種の球根

https://jp.depositphotos.com/166334256/stock-photo-bulbs-of-fawn-lily-or.html

 

 

【分布】

Erythronium属(カタクリ属)、フォーンリリーの近縁種はアメリカ北西部、カナダ東部、ユーラシア大陸のコーカサス地方、ヨーロッパ中央、日本、韓国、中国、ロシアに分布しています。

 

 

【種類】

アメリカではホワイトフォーンリリー、(氷河ユリ、雪崩ユリなど)ピンクフォーンリリー、イエローフォーンリリーなど、さまざまなフォーンリリーがあり、交配雑種もできやすいようです。

ヨーロッパでは犬歯バイオレット(Erythronium dens-canis)という名前のフォーンリリーがあります。球根の形から名付けられています。

カナダ東部にはマスユリと呼ばれるフォーンリリーがあります。

 

アメリカ北西部のグループ

ヨーロッパのグループ

日本のカタクリのグループに別れます。

フォーンリリーとカタクリは別グループになります。

 

●Erythronium(カタクリ)属の系統について、世界の分布地図

http://www.srgc.org.uk/monthfeature/june2006/content.html

 

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カタクリ

 

日本ではカタクリが近縁種です。

〈学名〉Erythronium japonicum

アジアンフォーンリリーと呼ばれています。

 

早春の短い間にだけ咲き、姿を消す花を「スプリングエフェメラル」と言います。

その代表的な花がカタクリです。 

 

フォーンリリーとカタクリは、グループが違い、育つ環境、時期が少し違います。

花数、色、種子も異なります。

 

花の形と葉に共通点が見られます。

 

カタクリは開花までに8,9年の歳月がかかります。

種から最初に出た小さな細い子葉で光合成を行い、鱗茎にわずかな栄養分を蓄積します。翌年からは小さな葉を一枚つけます。

開花までの7、8年間を一枚の葉で光合成を行います。栄養が溜まり、鱗茎から開花する年に、初めて二枚の葉を出します。

カタクリの寿命は40から50年と言われています。

 

花は日中に暖かな日射しがあると花被片が反り返ります。

日射しが当たらないと閉じて過ごします。

 

*稲垣栄洋著  「身近な植物の知られざる生態」より一部引用

*ウィキペディア"カタクリ"より一部引用

 

カタクリは多くの都道府県で絶滅危惧種指定になっています。

 

カタクリなどの植物は虫媒花です。

また、種は"エライオソーム"という甘く香りがするゼリー状の物質に覆われています。

蟻はそれに引き寄せられ巣に運び、エライオソームを食べ、残った種を一番上のゴミ捨て場の部屋へ運びます。

こうして繁殖していきます。

 

フォーンリリーを含む、花をいくつかつけるグループのものは、エライオソームがない場合が多い。と、こちらのサイトに記述されていました。

●植物電子ニュース ベン「エリストロニウム」

https://www.ou.edu/cas/botany-micro/ben/ben356.html

 

 

【フォーンリリーの花の姿】

フォーンリリーもカタクリも花が下に向いています。

花の中の雄しべを雨や風から守れます。

また下を向くことで、虫媒するものを選んでいます。蜂やハエによる受粉を望んでいるようです。

 

 

【フラワーエッセンス】

 

ォーンリリーのフラワーエッセンスは、この世界を受け入れ、自分の精神的な才能を他者と分かち合いながら関わっていくのを助けてくれます。

 

フォーンリリーの花はとても小さく、中央と雄しべの黄色は"光を感じます。

白い花弁は精神性の高さを表し、花の終わりには活力あふれるマジェンタ色に変化し花は終わります。

フォーンリリーの花色の変化がエッセンスの性質を物語っているように感じました。

 

 植物観察担当:佐々木  編集:箭内