11月の開花情報(後編)

(前編はこちらからご覧ください)

 

今年は11月でも暖かく、春の花が咲いているのをいくつも見ました。

 

ナスタチウム(ナスターシアム)

 

季節外れと植物園の看板には書かれていましたが、昨年も11月に咲いていました。

赤、オレンジ、黄色のナスタチウムが咲いています。

名は金蓮花(きんれんか)、凌霄葉蓮(のうぜんはれん)です。

凌霄葉蓮はノウゼンカズラに花が似て、葉が蓮に似ていることから。

ウゼンカズラと言えば、トランペットヴァインのお母さんです。

 

 

キンギョアサガオはヒルガオ科、モーニンググローリーの近縁種になります。(学名Ipomoea lobata)

スペインフラッグと言われます。三色の色が似ているからです。

花弁が開いて雄しべや雌しべが飛び出してきます。花の色が赤から橙、黄色、白に変化していきます。

小さな花が金魚の群れのようです。

葉の形はモーニンググローリーと同じです。

 

 

キャラリリーの園芸品種ジャイアント・オランダカイウ

水辺に咲くサトイモ科の花です。初夏に咲きます。

 

葉も瑞々しく、美しいフォルムが魅力的です。

 

 

カイエンヌの園芸品種、トウガラシの"ブラックオリーブ"。他に"ブラックパール"というのもあります。

花は紫色で実は黒です。ナス科です。

 

アーモンド

レンジオブライトのエッセンスです。春の花ですが、開花条件が揃ったようです。

受粉すると、ピンク色が濃くなります。

 

 

ラブアップルの近縁種アルプス乙女も咲いていました。

 

 

レッドバッドの近縁種のハナズオウも春の花です。春の迫力満点の様子とは違い、わずかに咲いています。

豆も見られます。

 

 

ローズの園芸品種

バラは春と秋の2回咲きます。

 

植物園では、バラ展が春と秋に開催されます。(10月後半開催)

そこでグリーンローズを見ることができました。

中国原産のバラ、グリーンローズは、花弁がなく、すべて萼です。

病気もなく大変強いので、初心者でも育てやすいそうです。

 

バラ展でたくさんのバラの香りに包まれると、体温が上がります。

 

 

ラベンダーの園芸品種

2種類だけが咲いていました。

 

 

ラブライズブリーディングの園芸品種、ヒユ科です。

11月半ばまでは咲いていました。その後は撤収されていました。

グリーンのラブライズブリーディングもあります。

この鮮明な赤色は、ベタレインという色素です。松葉菊やサボテンも同じです。

 

 

ツリフネソウは、インパチェンスの近縁種です。

今年は長めの11月半ばまで、わずかですが咲いていました。

 

 

ホウセンカインパチェンスの近縁種です。

 

 

マドローンの近縁種イチゴの木は、後に開花した白色の花が満開です。

赤や黄色の実が鈴なりです。

 

 

チェリーの近縁種、サクラ

四季桜十月桜冬桜子福桜アーコレードが咲いています。

紅葉と桜のコラボした珍しい光景です。

 

 

ローズマリーも沢山花をつけています。

 

 

セルフヒールの近縁種プルネラ・グランティフローラは、まだまだ元気です。

沈床花壇という、アメリカとヨーロッパそれぞれの品評会で、金賞を受賞した花たちの花壇にも咲いています。

そこに、今まで見たことのない大きなプルネラ・グランティフローラが咲いていました。

セルフヒールの4倍の大きさは、人間で言うならお相撲さん級です。

 

 

11月でも沢山のフラワーエッセンスの近縁種は咲いています(^o^)/

 

 植物観察担当:佐々木  編集:箭内