2月の開花と冬芽情報

 

2月、フラワーエッセンスの植物の開花はわずかですので、今年は冬芽もご紹介いたします。

 

まずは開花情報です。

 

ハニーサックル近縁種が3つ咲いていました。

 

ウグイスカグラの白花と赤花です。

白 Lonicera gracilrpes var.glabra  赤 Lonicera gracilrpes

鴬が鳴く頃咲くと言われる、とても小さい花です。

 

 

ロニセラ(レモンビューティー)園芸品種。

レモンのような爽やかな香りがします。

 

2月はロウバイも咲いていますが、ロニセラもロウバイもたいへんよい香りがします。

香りで虫を呼んでいるのですね。

 

 

キンセンカ

カレンデュラの園芸品種になります。(エミフル・サンセット)

学名 Calendula officinalis cv.

 

キンセンカは品種改良された園芸品種が多く出ています。

 

 

【冬芽】

 

まず、冬芽について説明いたします。

冬芽はいくつか種類があります。

代表的なのが、芽を保護する衣をまとった「鱗芽」(りんが)。

うっすら産毛だけの「裸芽」(らが)もあります。

他には、葉痕に隠れて春に芽を出す「隠芽」があります。

 

「鱗芽」の服のことを「芽鱗」(がりん)と言います。

 

冬芽は「花芽」(かが)と「葉芽」(ようが)があります。

花になる芽と葉になる芽です。

また、それらが一緒になっている芽を「混芽」といいます。

 

フラワーエッセンスの樹木の近縁種の冬芽をピックアップしてみました。

 

レッドチェストナットベニバナトチノキ〉

 

クラブアップルの近縁種を3つ

しだれクラブアップル(園芸品種)

 

セイヨウリンゴ

 

ニュートンのリンゴ(ニュートンが万有引力を着想した逸話に由来する個体)

 

栗〈ぽろたん〉(チェスナットの近縁種)

 

ブナ(ビーチの近縁種)

 

ノニレ(エルムの近縁種)

 

ネコヤナギ(ウィロウの近縁種)

 

クロヤナギ(ネコヤナギの変種)

 

オニグルミ(チェスナットの近縁種)

 

アメリカヤマボウシ(ダクウッドの近縁種)※ハナミズキ

 

ライラック

 

アーモンド

 

ハナズオウ(レッドバッドの近縁種)

 

冬芽はたいへん地味です。

花のような華やかさや葉のような瑞々しさはありません。

 

寒々しい、花も葉もない風景の中、冬芽観察のどこにおもしろさがあるかといいますと、そこには胎児のような力強い生命が詰まっていることです。

 

冬芽を縦半分にカットすると、そこには葉や花芽か息づいています。

 

冬芽を見つめていると生き生きとしたパワーを感じ感動します。

 

春になり、その冬芽の花を見た時は"芋虫が蝶"のように、その変容に更に感動いたします。

 

 植物観察担当:佐々木 編集:箭内